MBTI(16タイプ)性格診断

【比較検証】MBTI診断「16Personalities」と「ビッグファイブ理論」の関係

MBTI診断「16Personalities」と「ビッグファイブ理論」の関係はある?

性格診断として最も有名な『16Personalities』はMBTI系の診断として有名ですが、実はビッグファイブ理論がベースとなっていると言われています。

今回は、これまでMBTI系やビッグファイブ理論に基づく性格診断を含め、様々な性格診断を実際に受けた【BIG5-BASIC】が「ビッグファイブ理論」と『16Personalities』の関係を検証してみようと思います。

そもそもMBTIは心理学者ユングのタイプ論をもとに16タイプに分類する性格検査ですが、日本MBTI協会は別物であると発表しています。

また、『16Personalities』は「ビッグファイブ理論」をベースとして、独自のタイプ分けを行っているともいわれています。

MBTIと『16Personalities』の混同は、MBTIで使われる四文字のアルファベットと同じものを利用しているためで、今でも『16Personalities』はMBTIと同じであると考えている人が多数を占めています。

そこで『16Personalities』が実際に「ビックファイブ理論」をベースにしているのかを検証するため、『16Personalities』とビッグファイブ性格診断の中でも有名な【BIG5-BASIC】の両方を診断し、その関係を考えてみたいと思います。

 

※MBTI系の性格診断に興味がある方は、ぜひ下記の比較記事もあわせてお読みください。

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※ビッグファイブ理論を用いた本格的な診断をしてみたいと思った方は【BIG5-BASIC】がおすすめです。

 

「ビッグファイブ理論」とは

「ビッグファイブ理論」とは、心理学における人の性格を究極的に突き詰めると5つの次元に統合されるという理論です。

心理学界では長年様々な性格に対する研究が行われてきましたが、1990年代、アメリカの心理学者でオレゴン大学の名誉教授でもあるルイス・R・ゴールドバーグ博士が提唱した「ビッグファイブ理論」が現在の心理学で最も有力とされています。

「ビッグファイブ理論」では心理学的に人の性格を下記の5つの特性に分類します。

・外向性(Extraversion):心が外向きか内向きかを示します。高い場合は外向的で元気が良く物事に積極的な性格で、低い場合は内向的で物静か、おとなしく無口な性格です。

・協調性(Agreeableness):他者に対する接し方を示します。高い場合は他人に対して温かく親切な性格で、低い場合は疑い深く自己中心的な性格です。

・誠実性(勤勉性 Conscientiousness):物事に対する姿勢を示します。高い場合は誠実的で責任感があり物事に熱心に取り組む性格で、低い場合は諦めが早く責任感のない性格です。

・神経症傾向(情動性 Neuroticism):精神的な安定性を示します。高い場合は劣等感があり、悩みやすく繊細で何事にも神経質に考えがちな性格で、低い場合は心が安定しおだやかな気楽な性格です。

・開放性(創造性 Openness):想像力や好奇心の度合いを示します。高い場合は知識欲が強く新しいことに取り組むことが好きな性格で、低い場合は好奇心に乏しく考えるのが苦手な性格です。

人の性格を究極的に突き詰めると、上記の5つの性格的要素の強弱の傾向で説明できるという理論になります。

 

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『16Personalities』とは

16Personalities』は人の性格を16種類に分類する性格診断で、Myers-Briggs Type Indicator(MBTI)理論をに加え、独自の枠組みを定義し、以下の五つの二項対立軸を用いて、個人の性格タイプを分類します。

・意識=外向型(E)か内向型(I)か

・エネルギー=直感型(N)か現実型(S)か

・気質=論理型(T)か道理型(F)か

・戦術=計画型(J)か探索型(P)か

・アイデンティティ=自己主張型(A)か慎重型(T)か

MBTIを参考に、自分の性格を16タイプの「型(タイプ)」に当てはめ、五つ目の指標である「アイデンティティ」を加えることによってビッグファイブ理論のように五つの枠組みを用いて、性格を理解しやすくしているのが『16Personalities』の特徴です。

 

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「ビッグファイブ」と『16Personalities』比較検証

16Personalities』とビッグファイブの要素を比較すると

・意識=外向性

・エネルギー=創造性(開放性)

・気質=協調性

・戦術=誠実性(勤勉性)

・アイデンティティ=神経症的傾向(情動性)

と一致するようです。下記画像は『16Personalities』と【BIG5-BASIC】の比較画像になります。

 

各データを比較し表にまとめてみました。

  BIG5-BASIC 16Personalities
外向性/意識 65% 45%
協調性/気質 66% 67%
勤勉性/戦術 90% 71%
情動性/アイデンティティ 80% 60%
創造性/エネルギー 99% 69%

 

比較して分かったこととしては

・外向性/意識は一致していない

・協調性/気質はほぼ一致している

・勤勉性/戦術、情動性/アイデンティティ、創造性/エネルギーに関しては傾向(50%以上か以下か)としては一致しているがデータに開きがある

以上のことが分かりました。

 

まとめ

個人のデータのため一概には言えませんが、表現やデータの一致具合を考えてもなかなか『16Personalities』がビッグファイブ理論を採用しているとは考えにくいのが正直な感想です。

またMBTI系の診断結果を比較すると『16Personalities』ではENTJ、「16タイプ性格相性診断」ではENTp、「16TEST」ではINTJ、「モチラボ16タイプ性格診断」ではENFJ、VIVIの「MBTI診断」はESTJとなり、微妙に変化はありますがほぼ似たような結果が出ていることから、やはり「16Personalities」はネット上の他のMBTI系と同じようなロジックを用いている可能性が高いと考えています。

以上のことから『16Personalities』はビッグファイブ理論に基づくというより、MBTI系の診断の四つの指標に、新しくアイデンティティという指標を加え、ビッグファイブ理論同様の五つの指標で表現する独自性を付け加えた新しい診断というのが今回比較、検証した上での感想です。

皆様もぜひ今回の検証結果を理解した上で、【BIG5-BASIC】と『16Personalities』どちらも試してみて自己理解を深めてみてはいかがでしょうか。

 

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