【BIG5-BASIC】が他サイトの性格診断をやってみた!mentuzzleの『16タイプ心理機能診断』編
mentuzzleの『16タイプ心理機能診断』(精密診断バーション)は性格診断の中でも特に人気のコンテンツである「16type系」の診断で、検索順位上位に入るサイトで、リリースから約二年ほどで診断ユーザー100万を突破するかなり利用者の多い診断サイトです。
また、注釈に「当診断サイトはMBTI®の理論から考察を記した個人制作サイトであり、公式との関連性は一切ありません。」とあるようにMBTIからヒントを得た性格診断のようです。

60問の「精密診断」と、16問の「かんたん診断」があり、「精密診断」は指標のパラメーターやそれらを基準とした個別の特徴など細かい解説が表示されます。「かんたん診断」は、タイプの特徴は表示されますが、詳しい解説と個別の特徴は表示されず、さくっと試してみたい方におすすめとなっています。
今回はせっかくなので「精密診断」の60問バージョンを試してみました。所要時間は約10分程で、「わかる!」「かも…?」「あんまり」「ぜんぜん」の四つの質問から選びます。少しわかりにくい文章もあり、思ったより時間がかかります。
※心理学で最も信頼性の高い、ビッグファイブなど本格的な性格診断に興味がある方は、ぜひ下記の比較記事もあわせてお読みください。

mentuzzleの『16タイプ心理機能診断』でわかること
mentuzzleの『16タイプ心理機能診断』の診断からは、自分の性格タイプ、タイプの特徴(マニュアル)、8つの心理機能の意識度、8つの心理機能の特徴、機能スタックがわかります。
さっそく【BIG5-BASIC】の診断をもとに結果を解説していきたいと思います。
【BIG5-BASIC】の『16タイプ診断』の結果は?
【BIG5-BASIC】の『16タイプ心理機能診断』の結果は、「INFJ/平穏祈る懇篤な心理学者」でした。

INFJのマニュアル
有意義なこと
- 先を考えながら計画する
- 構想を考察する
- 信念に愛着を感じる
- 人の繋がりを捉える
- 理想を現実化する
苦手なこと
- とにかくやってみる
- 行動を結果にする
- 積極的に人と関わる
- 心を満たすために行動する
- 体験から洞察する
INFJの好き
- あらゆる人の思想を知る
- 人の悩みを解消する
- この世の在り方を考える
- 理想を象り、そのために努力する
- 自分の知識で人が救われること
INFJの嫌い
- 勢い任せの行動
- 明るいけどただ軽いだけのノリ
- 危険の多い場所に居ること
- 核心にまで迫れない会話
- モラルに反した発言と行動
ポリシー
- 複雑で真理となる概念について考え、それを人の心理に役立てる
ストレス解消法
- 自分の知識と思想を打ち明けられる相手と語り尽くす。マインドフルネスを意識する
8つの心理機能の意識度

このグラフから「Ni(内向直観)」が一番高いことが分かります。
8つの心理機能の特徴
Ni : 内向直観[閃きや予感を浮かべる機能]
「これこそが真理である」
内向的直観は、自身の内面に起こる直観的な認知を意識する機能です。
自身の内面の深く、視界よりもずっと内側にある空想的な領域を認知していて、その中でどの因果性とも違う新たな発想や予感を彷彿とすることがあります。
思い浮かべるイメージは抽象的・概念的でありながら、しかし確かな自身の支軸となっていて、より確固たるものとして信念を確立させます。
この意識は他者には共感し難い部分もあり、力強い独創性を秘めています。
INFJの機能スタック

※機能スタックとは
心理タイプは8つの心理機能(知覚・判断など)をどのように意識するかで構成され、内/外向性や知覚/判断の優位性で機能の関係性が決まります。心理機能のバランスからタイプを逆算するため、表示されるタイプが本質とは異なる可能性があります。また、各タイプが常に典型的な特徴を示すとは限りません。
“INFJ”が表す意味
I(意識)
Iタイプは内界に意識が向いているとき、エネルギーを感じ満たされる気持ちになります。
N(知覚)
Nタイプは事実から連想される抽象的・包括的なイメージを浮かべ、未来の予想や法則性を見出そうとします。
F(判断)
Fタイプは物事を判断する際、自分や相手がどのような感情や価値観を抱くかを初めに意識します。
J(外界の態度)
Jタイプは外的に決断的なので、自身の思考や判断を外界へ適応し、強い目的意識で思い通りに物事が進むことを好みます。
意識状態

基本的な性格
INFJの性格
INFJは内なる理想から平和を願い、日々想い考える心穏やかな性格です。
一見ぼーっとしていてマイペースな印象を与えるのですが、その主な要因はあらゆる物事を自分ではない別の視点から観察しているためです。
②Feの意識によって基本的に自分だけでなく他者や大衆の心情や価値観を大切に扱うのですが、それは実際的な行動として対話したり援助したりといったことではなく、人の心理を1つの大きな概念として捉えようと形作っていきます。
②Feを主に使うタイプの中では少し特殊で、意識自体は人の感情へ向いてはいるものの、その思考や思想を必ずしも表明しようとするわけではありません。
むしろもっと俯瞰した角度で大きなくくりとして捉え、人がどのようにすれば良い方向へ向かっていくか、人が1人1人どのような意識を持つことができれば平和的な空間が生まれるかといったような、1つの概念として落とし込んで考えます。
またその抽象的でありながら確信している自身の包括的なビジョンは、自身の芯として常に力強く根付いています。
これは他者にとってはとても探りにくく理解し難いものである可能性が高いですし、本人も特に多くの人に理解してもらおうとは感じていません。
むしろその空想的な領域が、誰かに支配されてしまわないように、常に守るような意識すら働いているかもしれません。
ですがその思想が1つの収束点へ向かうためには他者の協力や理解も同時に必要であることも理解しているため、自分の感性を理解してくれたと感じた相手は快く受け入れオープンであろうとします。
あくまで自分の理想と価値基準は自分の中で明確にしていて、そのための判断や行動はいつも明瞭であることが多いはずです。
特性の似ているタイプ
・INTJ:長所と短所が同じ
・ENFJ:心理機能の強みが同じ
代替補完
少し不健全なINFJ
②Feの抑圧されたINFJは、自身の直感や理想に疑いを強く持ち始めてしまう可能性を持っています。
日頃から自身の内面で直感的な洞察を起こすこと自体は常ですが、同時に浮かんだその抽象的なイメージにどこか説明や理屈が得られないと気が済まないと感じているかもしれません。
世の中や多くの人々に対して何らかの漠然とした批判や向かうべき道標が浮かんでいて、それと同時にそれはほとんど解消されない問題だとも直感しまっている可能性があります。
そうして浮かんだ現状の問題点を、頭の中で理屈化してはまた自己否定し、再度ビジョンを浮かべては更に批判的になるといったように、概念的な創造と破壊を自分の中で擬似的に行っているかもしれません。
これは時に人との調和性を構築できなかったときや、自身の心理的な問題を解消できなかった場合に起きやすく、ある種他者に対する期待と、それが絶対に叶わないという現実的な判断の間で摩擦することになります。
この状態のINFJはとてもドライな印象を与え、自分の中でもなぜ自身が非建設的で残酷な決断を見出しているのかをあまり理解していません。
この要因は大抵②Feによる信頼すべき相手やコミュニティ単位の幸福がいまいち叶えられていないと感じている場合に起こりえます。
気づきを与えてくれるタイプ
・ISTP:補完性がある
・INTP:気づきが得られる
嫌悪と暴走
INFJの無意識なこと
INFJは①Niの強い意識から、基本的にはいつも自分の中でふわっと浮かんでいる概念を認知しています。
それにより普段自身が起こそうとする行動も常に先の結果を予測しているため、自分にとって意味を感じられないと判断した要素は速やかに切り捨てる傾向を持っています。
この結果ほとんどの場合自身の感覚的な認知は疎かであり、周りで起こっている出来事や現状の環境、世間の流れに対して関心を持ちません。
もしそれが誰かを助けるためであったり、信頼している相手を想えれば幾分活動的にもなれるのですが、自分の本質的な欲求のままに行動しようという気はほとんどありません。
端からみるといつもどこか上の空で、掴みどころのない印象を感じさせることになります。
ところが一変、自身の直感的な認知を信頼できなくなったり、漠然と現在の環境においてストレスに晒されたとき、過剰な感覚的な刺激を求めようとしたり、逆に病的なほどに節制しようとすることがあります。
日頃不慣れな強い刺激であるその感覚に酔い瞬間的な快楽を得ることになるのですが、これは充実とは逆の不完全な消化ヘ向かい、ゆくゆく虚無に苛まれてしまうことがほとんどです。
盲点のタイプ
・ESTP:心理機能が真逆
・ESFP:①と④が逆
まとめ
以上mentuzzleの『16タイプ心理機能診断』でした。
かなり結果にボリュームがあり60問とは思えない内容です。ただし解釈がかなり難しく、正直意味が分からない部分が半分ぐらいあり、性格診断というより占いといった感じの診断でした。
『16タイプ心理機能診断』を受けてみて、もっと本格的な性格診断を受けてみたいと思った方は【BIG5-BASIC】もぜひお試しください。
BIG5-BASICとの比較表
16タイプ心理機能診断 | BIG5-BASIC | |
---|---|---|
質問数 | 60問 | 120問 |
所要時間 | 10分 | 15分 |
結果文字数 | 約3500文字 | 約2000文字 |
ベース理論 | MBTI | ビッグファイブ理論 |
テストの信頼性 | × | 〇 |
タイプ分け(類型) | 〇 | × |
結果内容 | 性格タイプ/特徴/心理機能の意識度/心理機能の特徴/機能スタック | BIG5グラフ/個人の性格特徴別の説明/テストの信頼性 |
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